食卓を温かくする食器

奥さんの作るお地蔵さんは、パーツひとつひとつまで全て手作りです。


市野信行窯
 
 南北に長く延びる丹波焼の里、その中ほどにあるやきもの坂の麓に、店舗と工房を構える市野信行窯さん。可愛らしいイラストの描かれたお子様用のお茶碗や、たまごかけご飯専用の大きめのお茶碗や、ダイエット用茶碗など、アイディアたっぷりのおもしろい食器がたくさん並びます。
 信行さんは伝統工芸士にも認定されるほどの技術の持ち主、特に「掻き落とし」という、化粧土に針先のような道具で引っ掻いて素地が見え模様となる技法を得意とされています。信行さんの大きな体と大きな声からは想像できないほどの繊細で細かい作業です。そして工房では信行さんと奥さんが作業をされているのですが、二人並んで作業されています。よく窯元の奥さんが手伝いをされている光景は目にしますが、仲良く横並びで仕事をされているのは信行窯さんだけではないでしょうか。
 この日、信行さんはたたら作業を、奥さんは人気のお地蔵さんの置き物を作られていました。黙々と手を動かしながらも、楽しく会話がはずむ、そんな雰囲気の中だからこそ、おもしろいアイディアが浮かび、信行窯で作られた器たちは、温かな食卓をイメージさせる作風が多いのだと思います。まさにご夫婦の人柄と、信行さんの「お客さんが使いやすいように」にこだわる想いがにじみ出た器たちです。
 また信行さんは丹波焼若手グループ、「グループ窯」の創設者の一員です。今は次の世代に引き継がれており、信行さんも次の陶芸人生をスタートする年齢です。ご自身の作陶活動だけではなく、近頃は丹波焼の里全体に想いや考えが向くことが多いそうです。
 10年20年先の丹波焼・今田町のためにボランティア活動や若い人たちに煙たがられても、ひとこと言えるような存在になるのが年いったもんの努めだとおしゃいます。毎日の食卓に是非一度、信行窯さんの食器を使ってみてください。


住所:篠山市今田町下立杭360 →google mapでみる
電話:079-597-2113
定休日:不定休
駐車場:約4台

成形の終えたお地蔵さん。一人一人表情も違えば、体型も違います。

奥さんの作業を見守る信行さん。夫婦横並びで作業している窯元はここだけなのでは。

お皿の上に茶葉を入れ、火を灯すと、段々とお茶の香ばしい香りが漂ってきます。

信行窯の商品の中でも、特に人気のあるアニマル柄のお茶碗。絵付けは全て奥さんの手によるもの。

板状の土を型に合わせて叩いて形を作る「たたら」と呼ばれる作業で、楕円皿を制作中の信行さん。

1枚の板が器の形に。縁の微妙な揺らぎも手仕事ならでは。

朗らかな表情に思わず頬も緩んでしまいます。傘をかぶったお地蔵さんも。

両手のひらにすっぽり収まりそうな、ころんとした形状が可愛らしいカップ。色とりどり。

 


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2015-04-17 | Posted in 買えるとこNo Comments »