陶器だけじゃない、今田で伝統的美術工芸品も作ってます。

焼き入れ後火で炙ることで鋼に粘りを与えます。刀身から立ち昇る水蒸気に思わず身震いしてしまいます。


藤井啓介日本刀鍛錬場
 
 「日本刀」と聞いてみなさんはどのようなイメージを持たれますか?「武士」「決闘」「時代劇」や「一般的に見ることのない」等と、少し物騒なイメージがありませんか?
しかし、日本刀は蒔絵や着物と並ぶ日本オリジナルの文化で、伝統的美術工芸品として認められています。日本の工芸品の多くは中国から伝わったものが大半ですが、日本刀は日本にある材料で日本人の手によって生み出された技術です。
 日本刀を1本作るのにおよそ1ヶ月から1ヶ月半。その間に何本も手掛けるのではなく、ただ1本に集中して作られます。日本刀は玉鋼(砂鉄を材料にたたら吹きという特殊な製鉄法で作られる和鋼。現在では島根県横田町でのみ製造されている。)を材料としてできています。玉鋼を高温で熱し叩いて折り返して、を繰り返し鋼の層を作ります。これを「折り返し鍛錬」といい、10~12回繰り返すところから始まります。そして「造り込み」「素延べ」「火造り」「荒地」「土置き」「焼き入れ」(藤井さんのHPで動画がご覧いただけます)と全ての工程を終え、ようやく刀らしい形になってもさらにそこから1日4~5時間の砥ぐ作業を10日間続け、ようやく砥ぎ師さんの手にわたり完成にいたります。
 正倉院に宝物として伝わる日本刀がそうであるように、何百年も後世に残ります。自分が作ったものを残していきたいという思いがあるので、どこの工程も手を抜くことはできません。
 日本刀はあくまで工芸美術品。つまり誰でも購入し所有できるということ。警察への面倒な手続きや届出もいりません。もちろんこちらで、日本刀や十手や小物も販売しているので是非お尋ねください。ただひたすらに日本刀と向き合う藤井さんの姿をみると日本人としての心が洗われる想いです。

※藤井さんのホームページでは各作業工程の様子を映像で見ることができます。映像はこちら


住所:篠山市今田町下立杭3-13→google mapでみる
電話:079-597-2389
営業時間:不定(訪問の際は事前にご連絡ください)
駐車場:2台
ホームページ:http://www.eonet.ne.jp/~katanakaji/→こちら

左手のふいごで風量を調整します。微妙な操作で絶妙な火加減に。

焼入れ後の研ぎの作業。砥石を使って少しずつ完成形に近づけていきます。

こちらが日本刀の原材料になる「玉鋼」。現在では島根県仁多郡奥出雲町でしか製造されていない。こちらも貴重な技術の上に成り立っています。

最終的には研師の手によってここまで研ぎ澄まされます。物騒な印象は皆無。宝石のように光り輝くその姿にただただ見入ってしまいます。

日本刀だけではなく、茶道具や蝋燭台、アクセサリー等、日本刀づくりの技術を用いた小物類も販売されています。

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2014-02-20 | Posted in 観るとこ, 買えるとこNo Comments »