薪に魅せられて

丹久窯さんの展示場には、登り窯で氏焼成された焼締作品もずらり。


丹久窯

 一つの器の中に様々な表情を見て取ることができる器たち。均一にブレなく焼き上がった器を見慣れている現代の人々には、新鮮さを持って受け入れられるこれらの器は、丹久窯(たんきゅうがま)の大西邦彦(おおにしくにひこ)さんの手によって生み出されています。
 ギャラリーには、コーヒーカップや茶碗、お皿、花器からビアカップ、焼酎カップが並びます。これらは、器に表情や色の深みを出すために、赤松の薪を用い、登窯や食器など用の薪窯を使用しています。食器など用の薪窯は、その構造が登窯とは違っているので、焼成方法も異なり、毎回試行錯誤の繰り返しですが、そうすることで、ただ均一な仕上がりになるのではなく、登窯で焼かれたかのような、素朴で温かみのある自然な風合いに仕上げることができるのだそうです。なんとかして、あの登窯で焼成された美しさに近づけることはできないか?邦彦さんのその想いから考え出された方法によって、焼き上がった作品は、ひとつひとつ手に取って、まじまじと見つめたくなる作品ばかりです。
 今回の取材時には、ろくろでの成形作業と、その削り作業を見せて頂きました。邦彦さんの熟練された技で、大胆かつ繊細に作業されている様子が印象的でした。
 薪で焼成できる陶芸教室(予約制)も開かれていますので、「薪で自分の作った器を焼いてみたい!」と思った方や、「自然釉の魅力が詰まった器が欲しい!」と思われた方は、是非丹久窯へお気軽に足をお運びください。


住所:篠山市今田町下立杭115 →google mapでみる
電話:079-597-2244
営業時間:9時~17時
定休日:年中無休(不定休)
駐車場:あり

社会人経験後、30歳台後半で陶芸の道に入られた邦彦さん。人並み以上の努力で技を身につけられました。

ガス窯で焼成される作品にも仕上げの段階で薪を投入するのが、丹久窯さんの特徴。釉薬の表情に深みが感じられます。

優しく丁寧な口調で説明してくださる邦彦さん。社会人経験があるからか、素人目線でわかりやすい解説です。

カップの裏側を削る作業。まるで活きているかのような土の動きに驚きます。

焼締以外にも、控えめながら深みのある日常陶器が様々。

カップ1つとっても、各工程に適したタイミングを見極め、作業の段取りを行う。そういうスケジュール管理も大切な仕事のひとつです。

邦彦さんだけでなく、お父様も焼締に魅せられた陶工の1人。展示場では、父息子入り交じった作品を見ることができます。


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2015-12-26 | Posted in 買えるとこNo Comments »