生活に根差した食器づくりと魅力的な陶芸教室

強さんのろくろの手元。流れるような土の動きからひとつの器が生み出されます。


まる松窯
 
 三田方面から三本峠を経て、立杭の窯元群が並ぶメインストリートに入ると、程なくその道沿いの左手に見えてくる「まる松窯」さん。7代目・松本強(つよし)さんとその息子・8代目の格(ただし)さんで窯を切り盛りされています。
強さんは、器の面をはぐ「面とり」と器の内外に溝を作る「しのぎ」の技に優れ、民芸運動の影響が色濃い生田和孝さんに師事した陶芸家です。
元々まる松窯さんは、酒屋さんからの受注で酒樽の中身を陶器で作られてきましたが、時代の移り変わりで、今では食器作りと陶芸教室に力を入れておられるそうです。
食器は、花瓶や置き物とは違い、元来「食」を通して使い続けるもので、民芸の使ってこそ価値があるものだとする哲学「用の美」に適う商品であるからではないでしょうか。お店に並んでいる作品は、生活に根差した実用的で機能性の高い食器が中心であり、デザインも飽きがこず、長く使えそうなものが多いと感じました。
陶芸教室は、まる松窯さんの立地や広い工房、電動ろくろ10台という充実した設備など、強みを活かせるからだと話して下さいました。作陶初心者が電動ろくろを使える「まる松さん」は貴重な存在です。
 また 、窯のHPやフライヤーなど、広告類の充実にも余念がなく、若くセンスの長けた格さんが中心になって作成されています。こちらも他の窯元さんではあまり見られない発信力があります。窯の強みと発信力を活かした陶芸教室は口コミでも話題に。特に若い女性に人気だそうで、京阪神からも多数のお客様がお見えになっているそうです。取材当日は、とある会社の慰安旅行で、陶芸教室に参加された御一行の様子です。皆さん悪戦苦闘しながらも、楽しそうに作陶されている姿が印象的でした。強さんと格さんのサポートで仕上がりがグッときれいになるので、出来あがった器は大切に使う方が多いのではないでしょうか。約1カ月後の完成が待ち遠しいですね。
 お店と道を挟んだ向かいに広い駐車場がありアクセスしやすいので、松本さん親子の作品をご覧に、また陶芸教室にとまる松窯さんに是非足をお運び下さい。


住所:篠山市今田町下立杭220 →google mapでみる
電話:079-597-2154
営業時間:9:00~18:00(不定休)
駐車場:20〜30台(大型バスも駐車可)
ホームページ: → http://www.marumatsugama.com/

「二人並んで作業することはない」と仰っていましたが、いい機会なので並んでろくろを回していただきました。

格さんの作品は、用を意識した器の中に、それだけではない若いオリジナリティを感じさせます。

おめでたいシチュエーションでの贈答品に喜ばれる「福寿杯」。福娘と鬼面の対比が面白い一品です。

息子の格さんは笑顔が素敵な好青年。若干27歳これからが楽しみな陶工です。

陶芸教室はたくさんありますが、初心者でも電動ろくろに触れることができる教室はあまりありません。まる松窯さんで貴重な体験を楽しんで下さい。

教室参加者の方の作品。最後に自分のサインを入れて完成です。

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2014-04-03 | Posted in 買えるとこNo Comments »