WHAT IS POTTERY?

兵庫陶芸美術館は、建物全体が虚空蔵山の自然に抱かれるように建っています。これからの季節館内を気持ちよく散策できます。


特別展「やきものって何ダ?‐陶芸美術館8館の名品に学ぶ‐」

 3月8日(土)から6月22日(日)まで、兵庫陶芸美術館において特別展「やきものって何ダ?‐陶芸美術館8館の名品に学ぶ‐」が開催されています。北は茨城県から南は佐賀県までの8つの陶芸専門の美術館から各館自慢の逸品が並び、やきものが時代とともにどういった変遷をしてきたのか、またどのような役割を担ってきたのかなど、1万年以上もの長きに渡り人類に寄り添ってきた「やきもの」の概要を知ることができる展示内容となっています。
 まずはじめに目に飛び込んでくるのは、縄文土器の隆々とした姿。1万数千年前から作られていた中国や日本のやきものを中心に、近代までの間に多様化した模様(デザイン)や、技法を用いて作られたやきものを時代別に見ることができます。
 次の展示室では、日本で中世(鎌倉時代以降)から盛んに作られた甕(かめ)や壺、擂鉢(すりばち)などのやきものを展示しています。甕は、家屋や農地に水や肥えを貯めておく貯蔵の為に作られ、また壺は通貨の発達による売買を目的とした穀物や調味料を入れる為、小型で運びやすい容器として作られました。また擂鉢は食べ物をすりつぶしたり混ぜたりする万能調理具であり、これら3つのやきものは生活に欠かせない実用的なものと変わっていく様子をうかがい知ることができます。陶芸美術館のある丹波焼の里立杭(今田町)でも数十年前までは盛んに作られており、展示品の中にその姿を見つけることもできます。
 また、茶道文化の担い手としてのやきものや普段私達が使っている日常の生活道具としてのやきものなど馴染み深いやきものたちの多彩な姿が見ることができ、またその一方では土を表現の材料としたオブジェのようなものや、社会的メッセージ性を持つもの、自己表現の手段としてのやきものなど、機能性だけを目的としない現代の作品を見ることができます。
 時代ごとに作られバラエティに富んだやきものが一堂に会するまたとない機会です。お見逃しのないよう是非足をお運びください。


会場:兵庫陶芸美術館 →google mapでみる
電話:079-597-3961
会期:2014年3月8日(土)~6月22日(日)
観覧料:一般1000円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
開館時間:〈3月中〉10:00~18:00 〈4月以降〉10:00~19:00(4月29日から5月6日は~21:00)
※入館はいずれも閉館時間の30分前まで
休館日:月曜日 ※ただし5月5日(月・祝)は開館し、5月7日(水)は休館
駐車場:あり
ホームページ:特別展のページはこちら
 
関連企画:当館学芸員によるギャラリー・トーク

日時:3月22日(土)、4月26日(土)、5月17日(土)

 ※いずれも11時より1時間程度(観覧券が必要です)
 
同時開催:当館収蔵品を中心とするテーマ展
『丹波今昔物語(Part1)』会期:3月4日(火)~9月15日(月・祝)


展示室毎にわかりやすくテーマが設定されており、だれでも「知る」楽しみを感じることができます。

六古窯を代表するやきものが並びます。一見すると似てますが、解説と併せて見ると自ずと違いがわかります。

こちらは兵庫陶芸美術館が所蔵するハンス・コパーの作品。このように有名作家の作品も展示されています。 ハンス・コパー ポット(ティッスル・フォーム)1975年 29.0×22.2 兵庫陶芸美術館

壺や甁など実際に用いるために作られたやきものの中に、数百年の歴史を経て生まれる美しさを感じることもできます。

日常で使う器と言えど、ただ使えればいいというわけではありません。美的要素と実用性が備わっているのもやきものの特徴と言えます。

アート作品としてのやきものの姿も楽しむことができます。一瞬「土」を使った作品であることを忘れてしまいそう。

今回の特別展の図録もあります。シンプルに作品中心に構成されており、眺めるだけでも満足な内容となっています。

 


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2014-03-12 | Posted in 観るとこNo Comments »