無限の可能性を秘める丹波焼

窯元巡りのメインストリート「やきもの通り」沿い、のぼり窯やおみの木からも程近い一角に窯を構えておられます。


丹山窯
 
 今回ご紹介するのは、「丹山窯」さん。現在、森本芳弘さんと奥さん、母の信子さんの三人で陶芸活動をされています。とても明るく気さくに話をしてくれる芳弘さんは昭和40年生まれの48歳。信子さんは77歳ですが、どっしりとろくろの前に座り元気に陶芸活動をされています。丹山窯さんは、食器等の日用品から、植木鉢まで実に様々な作品を作っておられます。登り窯は、小屋の中にあるので外からは分かりにくいですが立杭地区も指折りの大きさです。
 今回はユニバーサルデザインと言われる、老若男女、障害を問わず誰でも簡単に利用することができることを目的とした丹波焼の制作風景を見せて頂きました。特徴はストローがころがらないように開いた穴のあるコップ。まず菊練りという技法で、粘土の硬さを均一にし、適度な粘り気を与え気泡を抜いていきます。その後、粘土をろくろに置き、コップ状に成形していきます。慣れた手つきで粘土に触れると、粘土の塊は、一気にコップの形状に。やはり見応えがあります。そこまでの工程は、一般的なやきものの作り方なのですがそこに一工夫。コップ状に成形した後に、木の棒を内側から、もう片方の手で外側から押さえ、故意に波状の表面に仕上げていきます。これはコップを手で持った時に手に引っ掛かり、持ちやすくする為だそうです。その後時間を置き、水分を飛ばして適度な硬さになった粘土の上部に切り込みを入れ、手前と奥へ引っ張り広げ、ストローが入る大きさまで広げていきます。完成した器は、使い手のことが考えられておりあたたかみを感じます。
 「アイデア次第で陶器は無限の可能性を秘めています。」と芳弘さん。次の新作に期待です。皆さんも是非、丹山窯に足を運んでみて下さい。


住所:篠山市今田町上立杭490 →google mapでみる
電話:079-597-2306
営業時間:8:00~18:00(不定休)
駐車場:有

工房の隣には、立杭のシンボル「のぼり窯」にも勝るとも劣らない立派な姿の登り窯が。主に植木鉢を焼いているそうです。

芳弘さんは”超”がつくほど気さくなお人柄の方です。「失敗すると恥ずかしいから今日はちょっと厚めに挽いてんねん(笑)」

内側を滑らかにするため木の棒を使っての仕上げ。外側の指の加減で波状の表面に。

こちらがユニバーサルデザインのカプの完成品。ストローがすーっと差し込みやすく、滑り落ちません。

77歳で今なお現役!信子さんが作るのは主に植木鉢。立杭に嫁いで数十年、窯元の奥さんとしての日課。

現在丹波焼の窯元の中で植木鉢を作っているところは数件だけ。その中でも「登り窯で焼かれた植木鉢」は珍しく、丹山窯さんの看板商品のひとつとなっています。

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2014-04-19 | Posted in 買えるとこNo Comments »