海老と河豚と娘と父と。

工房の入り口で父娘の競演。


大熊窯
 
 国道372号線から県道292号線へ入り少し進んでいくと、左手に大きな登り窯が現れます。そちらが今回ご紹介する窯元「大熊窯」さん。大熊窯の名前の由来は、先祖の大上熊市さんからとったもの。現在、大上巧さんとその次女である伊代さんの二人で作陶をされています。
 大上巧さんは、今年36年目を迎える秋の恒例イベント“陶器まつり”の仕掛け人の1人でした。丹波焼を守っていきたいという熱い思いがあり、現在は、作陶の傍ら次代の陶芸文化を担う人材養成に最も力を入れられています。いろいろな陶器を作られていますが、その中でも今回は「海老徳利」をご紹介。海老徳利は、丹波地方で江戸後期から盛んに焼かれるようになった徳利の1つで、縁起物として大変人気がありました。しかし、近年では絵付けをする人も減ってきています。その中で大上巧さんは伝統的な作品を守り続け、今にも動き出しそうな、愛嬌のある海老を描かれていて沢山の人々に愛されています。
 娘の大上伊代さんは、京都市立芸術大学陶磁器専攻を卒業され、現在26歳。主な作品は箸置きや置き物です。思わず手に取ってしまうような可愛らしい作品や、伊代さんの温厚な雰囲気から想像できない怖い妖怪をモチーフにした作品があります。妖怪は、様々な角度から見てみると、奥に隠れた可愛さや奥ゆかしさを感じることができ、作品に対する愛情をとても感じました。これからの丹波焼を担っていかれる一人として、全く新しいジャンルでとても興味深い作品でした。
 親子でも全く違う作風のお二人。しかし真剣に丹波焼に取り組んでいる姿は同じです。このようにして丹波焼の歴史は続いてくのだなと、改めて感じました。


住所:篠山市今田町上立杭尾中1 →google mapでみる
電話:079-597-2345
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休
駐車場:あり


平べったいのやぷっくらしたのやら、色も模様も様々なふぐとヒラメの箸置きは伊代さんの作。

箸置きは1つ1つ形を作っていきます。ご覧の通り絵付けも!

取材スタッフの清水君お気に入りの阿吽の置物。モチーフは大上家のわんちゃんだそう。

今にもぴちぴちと跳ね上がりそうなほど躍動感に溢れた海老。絵付けする面に併せて動きも様々。

陶器まつりの仕掛人の一人である巧さん。その眼差しは今も変わらず丹波焼の未来を見つめていました。

工房の入り口にて父娘競演、第2弾。

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2013-10-31 | Posted in 買えるとこNo Comments »