期待の新星☆若き陶工さん

この荒々しい質感は、一度滑らかに仕上げたお皿を削って出したもの。焼き上がりは、不規則な釉の表情がなんとも言えないコク深さ。


省三窯
 
 立杭の北側にある「うぐいす坂」の中腹に店を構える省三窯さん。かわいいお庭を囲むように工房とお店が並んでいます。少し高台にあるお店の前にはテラスがあり、そこから眺める景色は絵画を見ているようです。風に乗りどこからともなく聞こえてくる小鳥のさえずりと、ろくろの回る音が響く、ラジオや音楽もかかっていない静かな工房で黙々と作業をするのは、ご主人の元和さんと奥さんの由美子さんと、息子の秀作さんです。
ご主人の市野元和さんは作陶の傍、神戸芸術工科大学の教授をされており、陶芸のノウハウを次の世代に伝えるお仕事に従事されています。息子の秀作さんは陶芸の専門学校を出て、元和さんと共に作陶に励んでおられます。
 省三窯さんの特色は、型ものがなくロクロとたたらという手法で作られていること。すべての作品が手づくりです。お茶碗を作るときは出来るだけ、軽くて使いやすいやすい器をつくるように気を配っているそうです。渋い風合いのものが多く、息子の秀作さんの作品も若い陶工さんには珍しく渋い色で、穴窯で焼いたものを好んで作られます。長く省三窯の作品をみてきた方やお客さんは、元和さんと秀作さんの作品は似ていると言うそうです。秀作さんの渋いもの好きというのはただの好みではなく、間違いなく父 元和さんの、ひいては省三窯の特色を自然と受け継がれていることを表しています。
 「これ綺麗やな~」「これはアカンやろ」と親子で各々の作品を素直に正直に話すこともあるそうです。そんな関係があるから元和さんは息子さんに店を任せて、安心して教壇に立つことができるのだろうと思いました。
 そんな秀作さんに「仕事の中で一番好きなことは何ですか?」と聞いてみると、「数日かけて穴窯で焼き上げた作品を取りだす瞬間が一番楽しみ。うまく焼けてるかなーって。特に大きな作品の時はその思いは一層です。」と、とても無邪気な表情で答えてくれました。この渋い若い陶工さんに今後も期待です!!!


住所:篠山市今田町上立杭2-2 →google mapでみる
電話:079-597-3450
営業時間:10:00~17:00(不定休)
駐車場:5台
ホームページ:→http://www4.ocn.ne.jp/~syozogam/index.html

こちらは息子の秀作さん。20代後半の若き陶工です。

お父さんの元和さんの作品かな?と思いきや、なんと秀作さんの作品でした。さすが渋好みです。

坂の中腹にあるギャラリースペース。差し込む陽光に照らされた器たち、そして谷向こうの山々に目を奪われます。

取材当日は秀作さんとお母さんが二人で作業されていました。

季節の移ろいを存分に堪能できるロケーションです。散策にはもってこい!

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2013-12-06 | Posted in 買えるとこNo Comments »