新収蔵品展 ~美の再発見 兵庫のやきもの~

兵庫県出石市の出石焼の花入れ。マイセンを彷彿とさせる繊細さと迫力に見入ってしまいます。
白磁貼花薔薇文籠形花瓶 盈進社 明治時代前期


新収蔵品展 ~美の再発見 兵庫のやきもの~

 来年で開館10周年を迎える兵庫陶芸美術館の今年のラストを飾る特別展「新収蔵品展 ~美の再発見 兵庫のやきもの~」は、10年間の集大成ともいえる見応えある展示。見どころは、2011年と2012年に収蔵した作品群で、今回初めてお披露目される未公開コレクションの数々です。
 その中でも特に目玉なのが最古の銘を持つ古丹波の壺。今まで世に知られていた最古の銘作品(年代の記された作品)は慶長2年とされていましたが、それから遡ること8年の天正17年の刻銘のある丹波焼の壺を新たに収蔵、今回のお披露目となりました。年代を記すこと自体が珍しいこの時代に、何か歴史的な意味があるのではないかと妄想を膨らまさせてくれる作品です。
 個々の窯場でなく、広く「兵庫県の焼き物」という視点で語られる今回の展示は、大きく4つの章と5つ(丹波・但馬・摂津・播磨・淡路)の地域に分けられ、それぞれの地域ごとの特色や時代を追って様々な作品を観て、そして知る事が出来ます。なかには珍しい、江戸時代後期に明石で作られた作品や、高さ55cmほどもある大きい丹波焼のかめ等もご覧頂けます。
 兵庫県内の古陶磁から近代のものまで幅広いやきものが一挙に観られる、今回の特別展、是非皆様足をお運びください。


会場:兵庫陶芸美術館 →google mapでみる
電話:079-597-3961
会期:2013年12月7日(土)~2月16日(日)
観覧料:一般600円、大学生500円、高校生300円、中学生以下無料
開館時間:10時-18時 ※入館17時30分まで
休館日:月曜日 
※ただし、12/23(祝月)と1/13(祝月)は開館し、12/24(火)、1/14(火)は休館。
駐車場:あり
ホームページ:特別展のページはこちら


よーく見ると文字が彫り込まれています。これが今回の目玉、最古の記年銘を持つ古丹波の壺。
丹波 壺 室町時代前期

過去2年に渡って収集された丹波焼がずらーっと。どれも堂々とした風采です。

ただ繊細な技巧を凝らした作品だけではない。気品に溢れた作品が目白押しです。
淡陶社 色絵常盤御前形置物 明治〜大正時代

直径8センチ、手のひらサイズに描かれた世界に思わず引き込まれます。
三代清風与平 色絵獅子花唐草文煎茶碗 明治20年代

産地ごとではなく、「県」という括りで作品を見ることができる貴重な機会です。是非!
 
 


関連企画:当館学芸員によるギャラリー・トーク

日時:12月21日(土)、1月11日(土)、1月25日(土)、2月8日(土)

 ※いずれも11時より1時間程度(観覧券が必要です)
 
同時開催:Flowers-田嶋悦子展 9月21日(土)~ 平成26年2月19日(水)

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2013-12-17 | Posted in 観るとこNo Comments »