妄想こそ原動力

窯元通りから少し離れた場所にある宮ノ北窯さん。その独創的な建物に目を奪われます。


宮ノ北窯
 
 今田町内にある5つの住吉神社のひとつ、立杭・住吉神社のすぐ北に位置するのが、今回ご紹介する「宮ノ北(みやのきた)窯」さんです。もうおわかりのように、お宮さん(=神社)の北側に位置するから「宮ノ北」窯。窯主の今西公彦(いまにしまさひこ)さんは立杭出身(ご実家は丹彩窯(現在は「たんさい」))、京都での修行後、今から15年前の29歳の時に丹波の地に戻り独立されました。
 宮ノ北窯さんを訪れると、まずはじめに目に飛び込んでくるのが、その独特な形状の建物。土壁でできた有機的なフォルムのギャラリースペースでは、焼締や赤土部といった古丹波然とした壺などの作品が展示されており、洞窟のような雰囲気と相まって、じっくりと作品と向き合うことができます。(※現在こちらのギャラリーは準備中です)また、同じ敷地内にあるもう1つのギャラリースペースでは、普段使いの食器類を中心に、茶器や酒器などを手に取ることができます。とても1人の作家の手によるものとは思えないほど多種多様な作風に驚かされます。
 今西さんの作品は、そのどれもが美しさの中に、作り手の個性を感じ取ることができるものばかり。自ら山に赴き土を見極め、素材を探求していく姿勢はもちろん、丹波焼とは何か、丹波とはどういう土地なのか、どういう歴史の上に成り立っているのか、やきものだけでなく、風土や歴史まで思いを巡らせ、妄想することが作陶の原動力になっているのだそうです。その丹波焼への思いが詰まった熱い語り口と飽くなき探究心には、聞いているこちらはただただ驚かされ、そして思わず魅入られてしまいます。
 およそ800年もの歴史ある丹波焼のルーツを探るべく、江戸時代以前に焼かれた丹波焼に想いを巡らせ、これから100年200年先へと繋がっていける丹波焼を焼きたいと、人一倍の情熱もって作陶活動に励む今西さん。今後、一体どのような今西さん流丹波焼が生まれ出てくるのか、ぜひ宮ノ北窯さんに注目してみてください。


住所:篠山市今田町上立杭宮ノ北1-47 →google mapでみる
電話:079-597-3383 / E-mail:masahiko_imanishi@yahoo.co.jp
営業時間:10時 ~ 17時 / 定休日:不定休
駐車場:有

土壁のギャラリーでは、主に「丹波焼らしい」大きな作品を展示されています。

窯主の今西公彦さん。人懐っこい人柄と軽快なしゃべり口に、どんどん話に引き込まれてしまいます。

尽きることのない好奇心が集積したギャラリースペースには、変幻自在な器たちを一堂に見ることができます。

今西さんの個性が如実に現れるお茶碗でも、変幻自在な今西さんの作風を見ることができます。。

ぐい呑や徳利など酒器類も豊富。

形状や質感、色や大きさ、一つとして同じものがなく、それぞれが一筋縄ではいかない個性が光ります。

釉薬の原料となる石。素人目には何が何やら検討もつきません。

上写真の石を組み合わせた釉薬を使ったお茶碗。と言われても素人目には何が何やら。

 


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2015-05-01 | Posted in 買えるとこNo Comments »