奇才の陶芸家

雅文さんが作る器は激しさや奇抜さに目をうばわれますが、実は飲み口や高台の美しさなど細部には繊細な美意識が宿っています。


丹文窯
 
 三田方面から立杭の窯元群に入る三本峠の手前にお店を構えられている「玄関的存在」の丹文窯さん。窯主は4代目大西雅文さん。30代前半と若く、明るく気さくでとても話しやすい人柄ですが、特筆すべきはその特徴的な作品です。
器のデザインや色、形など、独創的なものが多く、見る人の目を惹きつけます。最近行われた個展では、ワイヤーとヘラを使った手びねりという技法で丹波焼の伝統的な焼締めの茶器を出される一方で、赤や緑の釉薬で色付けした奇抜な器も多く出品されています。他の窯元さんではなかなか見られない作品が多く、「こんな器にうちの料理を盛って出したら面白い」と、特に飲食店に人気があるそうです。
 「常に新しいことにチャレンジし、同じことはやりたくない」と雅文さん。その時その時の感性で作り上げていく為、一点ものの作品が殆どだそうです。また、あえて「重い、重ねにくい、洗いにくい」と聞こえの悪い3拍子が揃った「ぶっとんだ作品」も作っていきたいと、らしいお話もして下さいました。個展は年に3回程度、グループ展(※注)は10回程度開催されているそうです。
 店舗には3代目の父・文博さんの作品も並べられています。方面からは窯元巡りのスタートに、篠山方面から廻られる方は最後のお楽しみに、ぜひお立ち寄り下さい。

注:丹文窯3代目・大西文博さんは、若手陶工グループ「グループ窯」の立ち上げメンバー。毎年盛大に開催されている「丹波焼陶器まつり」の仕掛け人でもあります。雅文さんもお父様同様、「グループ窯」に所属し、2013年末まで代表を務められていました。


住所:三田市西相野578-25(店舗)→google mapでみる
電話:079-568-1031(店舗)/ 079-597-2089(自宅兼工房)
営業時間:9:00~17:00(不定休)
駐車場:約30台分
ホームページ:http://www.tanbungama.com/→こちら

その時その時のイマジネーションから制作を開始。一瞬一瞬で変わる土の表情や造形の面白さを見逃さないよう神経を研ぎ澄ましながらの作業です。

形もちがえば、色も違う。持ち心地も違えば、飲み心地も違う。留まらない制作意欲に感服します。

土の造形だけではなく、釉薬の掛け方にも雅文さんらしさが光ります。まさに一発勝負。勢いとタイミング、見極める目の力が必要です。

店舗の入り口正面には奥様直筆のこんなPOPが。この言葉が示すように雅文さんの作品とは、まさに一期一会の出会いとなるでしょう。

丹波伝統の白化粧の上に、雅文さん独自の赤色が見る人の目を捉えて離しません。盛りつけられた料理の存在を忘れさせてしまうかのような、インパクトある作品です。

丹文窯の店舗は三田方面から、丹波焼発祥の地とされる三本峠を過ぎてすぐのところに位置します。

Share on Facebook0Tweet about this on TwitterShare on Google+0Pin on Pinterest0Share on Tumblr0Share on LinkedIn0
2014-01-25 | Posted in 買えるとこNo Comments »