土味を生かした焼き物づくり

丹波焼の窯元の中でも有数の敷地面積を誇る信水窯さん。


信水窯
 
 丹波焼の窯元の1つである「信水窯(しんすいがま)」さんは、現在2代目市野信水さん(以下、2代目信水さん)が窯主として、日々作陶活動を続けられております。ギャラリーには、普段使いの食器や花器から、茶陶まで幅広く種類豊富に並んでおり、自分好みの陶器を見つけることができます。黒や茶色といった渋い色合いを基調とし、味わい深い素朴でシンプルなデザインは、どのご家庭にも馴染む落ち着いた雰囲気を漂わせています。
 それらの意匠の根幹は、先代の初代信水さんの意思を大切に受け継いできたことにあります。数種類の山土と田土を巧みに扱い、穴窯や登窯それぞれの特徴を生かし、その結果様々な質感や色合いを生み出す、その変わらぬ姿勢は今も昔も変わりません。
 信水窯の敷地内では、道路に面した入口のギャラリーから、山裾に沿って緩やかな傾斜を上って行くと、多種多様な木々で彩られた美しいお庭が広がり、四季の移ろいを心ゆくまで堪能できます。今回はその美しいお庭にひっそりと佇む工房で、2代目信水さんに茶入の作陶風景を見せて頂きました。ちなみに信水窯さんでは、茶入の蓋である「牙蓋」(げぶた)とその茶入を収める袋である「仕覆」(しふく)をオーダーメイドで注文することができます。凛とした静寂の中、無造作に手に取った土の塊をトンとろくろの上に置き、回していくと、その土の塊はみるみる薄く延び持ち上げられ、あっという間に胴の部分が姿を現します。最後に、本当に指先で作れるのかと疑ってしまう程細かな口まわりの部分を、指先の微妙な動きで形作っていきます。その熟練された技にはただただ圧倒されるばかりです。
 土にこだわり、窯にこだわり、素材の持つ魅力を素直に引き出す…そんな焼き物づくりを心がけ、日々作陶を続けられている信水窯さん。気になられた方はお気軽に信水窯さんへお越し下さい。


住所:篠山市今田町上立杭4-3 →google mapでみる
電話:079-597-2344
営業時間:10:00 ~ 17:00
定休日:不定休
駐車場:5台

敷地内は、まさに小さな里山といった風情。撮影時には「自然な」紅葉が迎えてくれました。

信水窯の代名詞的存在の茶入れ。小宇宙の趣。

2代目信水さん。

轆轤からも里山の風景を覗くことができます。羨ましい環境です。

ギャラリースペースには、茶道具類などの作品と食器類が並びます。作り手がどのように活けるか、とても参考になります。

信水窯さんの代表的な食器シリーズ。土味を堪能できる器肌にさっと引かれた刷毛目が美しい。

信水窯さんの「肩衝茶入」。しっとりと輝く釉調、そして何より美しい形。

肩に掛かった灰が美しく流れる表情がまさに古丹波のような、迫力満点の壺

 


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2015-03-20 | Posted in 買えるとこNo Comments »