せんじゅの森で、ひと休み

せんじゅの森ハイキングコース上にある小丸山展望台から見た和田寺。豊かな自然に囲まれた立地であることがよくわかります。


二老山 和田寺・せんじゅの森
 
 今田町の真ん中には和田寺山という山があります。小学校の校歌にも出てくるほど町の人々に親しまれています。そのふもとに位置する二老山和田寺は、646年(なんと、あの大化の改新の翌年!)和田寺山山頂に開基され、1389年に現在の地に移された歴史あるお寺です。
 和田寺のご本尊である千手観世音菩薩は、42本の手を持ち、それだけ多くの人を救済してくれるという力強い観音様です。(残念ながら、秘仏のため、一般公開はされていません。)そして、今回特別に見せていただいた牛玉宝印版木は、神社や寺院で配られる守り札の一種で、裏面に「応永三十三年(一四二六)」と刻まれており、現在知られているかぎり兵庫県で一番古い貴重な版木です。
 そんな由緒ある歴史のある古いお寺ですが、地域の人々と一緒に様々な活動を行っています。その一つが和田寺山敷地内に里山保全を目的で作られたハイキングコース「せんじゅの森」です。1km~4kmまでの様々なコースを選べ、気軽な散歩からちょっと険しいトレッキングまで楽しんでいただけます。せんじゅの森に入ると周囲の音など生活音は一切聞こえなくなります。まっすぐと伸びた木々に囲まれて、聞こえるのは風の音と自分の足音だけ。取材にお邪魔した日はちょうど、木々が色付き始めたころ。青々とした緑色から燃えるような赤色まで、木々が織りなす美しいグラデーションを見ることができました。
 他にも里山を代表するコナラ林や、モミやツブラジイなどの大木、小川にはナガレホトケドジョウなど澄んだ空気のなか、季節ごとの植物や生き物を間近に感じることができ、頂上からは今田らしいデコボコした山並みや田舎の田園風景が楽しめます。
 また年に2回、春と秋に地域の子供たちを対象に「樹木博士養成講座」が開かれ、毎回講師を迎えて草木の名前を覚えたり、どんぐりの木の植樹も行っています。親子参加のため、子供から親御さんまで大変好評です。
 そして、1年を締めくくる除夜法要は毎年多くの方で賑わいます。法要後には参拝者の方々で除夜の鐘をつくことができ、この鐘も1718年(享保3年)からこのお寺にある歴史ある釣鐘です。参拝者には毎年、住職直筆の干支色紙が配られ、それを楽しみに来られる方もいらっしゃるほどの人気ぶりです。
 和田寺とせんじゅの森は今田町民だけではなく、誰もが心を落ち着けることができる場所です。連絡をいれていればご住職のありがたい講話も聞くことができますので、癒しを求めに田舎に来られた際はぜひお越し下さいませ。


住所:篠山市今田町下小野原69 →google mapでみる
電話:079-597-2033
ウェブサイト:http://www.wadenji.com/index.html
駐車場:あり
入山料:無料

山門内に安置されている鎌倉期作の金剛力士像。こちらは阿形像。

同じく金剛力士像。こちらは吽形像。

境内から見る小丸山。境内裏山を経由して、この小丸山頂上にある展望台を結ぶコースが「せんじゅの森ハイキングコース」です。

外から見る自然と、中から見る自然。同じ豊かな自然でも、感じ方は全く異なります。木漏れ日美しいハイキングコース入口。

ハイキングコース上にある案内板。0.3キロ…結構遠く感じます。

小丸山展望台から眺める今田町の風景。ぽこぽこ連なる山々が、今田らしい情景を生んでいます。

境内の池にて、住職と副住職のツーショット。池に泳ぐ鯉に餌をやりながら。本当に仲の良さそうなお二人でした。

こちらが今回特別に見せていただいた兵庫県下で最も古い版木「牛王法印」。蛇を象った文字が印象的。

 


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2014-12-13 | Posted in 観るとこNo Comments »