信仰を肌で感じること

朝粥会が行われる大講堂へと向かう播州清水寺住職の清水谷善英さん。


播州清水寺 朝粥会
 
 自然豊かな山々に爽やかな朝日が差し込む早朝。西国25番札所として有名な播州清水寺大講堂にて、第3日曜日の午前6時から開催されている「朝粥会」に参加させていただきました。
 今から約30年前の昭和62年、播州清水寺の現住職であられる清水谷善英さんが、信仰をより魅力的に感じて頂けるよう、また生きておられる方の力になれるようにと始められた恒例の宗教行事です。
 早朝にもかかわらず、この日集まった100名近くの参加者が、勤行式(どのような経文をどのような順序で唱えるか、その次第のこと)を手に、大講堂のご本尊である千手観音さまの前に着席します。定刻になると開始の鐘と同時に住職の読経が始まり、約20分間一生懸命に心を一つにして1字1字噛みしめるように読み上げます。約100人の声色が大講堂全体を包み込み、意識が溶け合っていくような感覚になります。
 その後、お釈迦さまが悟りを開かれた時にされていたと言われている丹田呼吸(腹式呼吸)のやり方を教わり、20分間の止観座禅を行います。修行僧の場合は9寸のお線香が燃え尽きるまでの約50分間行うそうですが、朝粥会では一般の方でも無理のないようにと時間を短縮して行われています。
 精神を集中し無心で座禅を行ううえで一番大切な丹田呼吸には、自律神経を整え健康的な体を作りながら、ものの観方考え方に深みを持たせる効果があるそうです。電気を消した状況で座具をおしりにひき、アグラ又は結跏趺座(瞑想するときの座法)、または椅子に座り背筋を真っ直ぐにして、薄く目を開けて視線を1メートルほど前の床にとどめ半眼にします。呼吸は5秒ほどで吸い込み、10秒以上かけて吐き出します。意識は呼吸をする数を数えることに集中するのですが、慣れないこともあって最初の方はなかなか難しく感じますが、次第に無意識に丹田呼吸が出来るようになり、終わった時にはとてもすがすがしく晴れやかな気分を味わうことができました。
 座禅が終わると、朝粥をいただくために場所を本坊に移します。地元のお米を使ったお粥の他、お味噌汁、香の物、梅干しがあります。おかわり自由のお粥には、大勢の方がこぞって列をつくっている光景が印象的でした。
 「気持ちのある方に参加していただきたい」という想いから、事前申し込みの上、時間は早朝6時からの開始となっています。信仰を肌で感じたい方はもちろん、集中力を高めたい方や気分転換したいという方にもお勧めです。多くの人にとって日常生活の中でお寺との繋がりを感じる機会はそうそうあるものではないと思います。時間も短く服装も自由なので是非お気軽にお問合せ、ご参加下さい。


住所:兵庫県加東市平木1194番地 →google mapでみる
開催日時:4~12月の第3日曜日 ※ただし、4月と12月は第2日曜日に開催 / 午前6時開始(当日は5時より開山)
参加費:1000円
ご予約はこちら:079-545-0025
【通常の営業について】
営業時間:8:00~17:00(16:30最終入門)
入山料:大人500円/高校生300円(団体割引あり)
定休日:年中無休 / 駐車場:あり
ホームページ:→http://bankiyo3.com/kouyou.html


この日朝粥会に参加するため大講堂へと集まった方は100名近く。早朝にも関わらず多くの方が集まります。

参加者に配られる勤行式。常連さんの中にはマイ勤行式を持参しておられる方も。

大講堂での読経と坐禅が終わると、本会のメインイベントのため場所を移します。

朝粥の仕込みは朝の3時から。仕込み担当の方は泊まりがけだそう。温かいおかゆを提供できるよう配膳のタイミングにも神経を使います。

メインのお粥の他、お味噌汁と香の物も。質素で美しい朝食が心身ともに清めてくれます。

日が昇って間もない時間、清涼な空気に包まれた境内に美しい光が差し込みます。

5月中旬、境内の各所ではクリンソウの群生を楽しむこともできます。四季折々の花や植物を楽しめるのも播州清水寺を訪れてていただきたいポイントです。

創建から1200年以上。歴史の積み重なりと自然の調和が美しい景色を作り出しています。

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2015-06-06 | Posted in イベント情報No Comments »