交わらないようで繋がっている作品と親子

御年118歳の「のぼり窯」はこうして今でも大切に使われています。


源右衛門窯(げんえもんがま)
 
丹波焼にも登り窯があります。土地の傾斜を利用して一度に沢山均等に焼くことに適した窯です。今でもここ立杭に点在していますが、現存する丹波焼の中で最古で最長の登り窯を維持・管理し続けているのが、ここ源右衛門窯さんです。この登り窯は明治28年に作られ県の指定文化財にも登録されており、立杭を散策・散歩がてら自由に見ることができます。
息子の市野太郎さんは女性をターゲットにした作品が多く、ドット柄やしま模様のかわいいクラフト調の作品を主に作られています。そのため、奥さんに相談することも多いそうですが、相談というよりも「うん」と言ってほしくて「こんなんどう?」と聞くそう。一方、父 晃司さんは伝統的なしのぎや焼締め等の民芸作品が多く、二人のタイプの違う作品がそれぞれ楽しめます。
太郎さん曰く、「それぞれが自分の作りたいものを作る。」そして、ロクロも各々のものがあり、自分のでないと使いにくいという。一見、交わらない二人のようですが、作業場を見学させてもらうと・・・
太郎さんの隣には太郎さんの奥さんが作業をしていて、晃司さんの隣では晃司さんの奥さんが作業されています。
傍にある椅子と椅子の間に長板を置いて作った即興の台に制作途中の作品を置く太郎さん、自分の履いていたスリッパの上にほど良い角度で容器を置いて即興の釉薬置きにしてしまう晃司さん。…なんか似ています。やはり親子です。仕事の仕方が似ていて、幼い頃から工房で見てきているから自然と似るんですね。お互い寡黙な中にも、対話がありこのようにして源右衛門窯の伝統は受け継がれて、新しいものが生まれるのだなと感じさせてくれます。
陶芸体験もでき、予約をすればお母さん手づくりの旬の野菜を使った食事もいただけます。1日ゆっくり陶芸が楽しめる源右衛門へ気軽にどうぞ。


住所:篠山市今田町上立杭451 →google mapでみる
電話:079-597-2650
営業時間:いつでも開いてます。
定休日:不定休
駐車場:3台
ホームページ:http://www5c.biglobe.ne.jp/~akimitsu/rokuro-ichinotarou.htm


現在の窯元は息子の太郎さん。作品にも通じる温和で優しいお人柄です。

伝統の中に気品漂う佇まいが印象的な晃司さんの作品たち。

この柔らかな青緑色と、高台からすっと伸びる美しい形。両手で包み込みたくなります。

すっすっ、さっさっ。あっという間に絵付け完了。見事な手捌きです。

まさか、半円形の発泡スチロールを使って成型するとは…!

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2013-10-10 | Posted in 買えるとこNo Comments »