一裁入魂

ひょんなことから出会ったという元牛鍋屋の古民家。


丹波裁ち切り蕎麦 一眞坊
 
三田と篠山のちょうど間に位置する今田町釜屋という地区。自然に囲まれたこの地に店を構えるのはお蕎麦屋「丹波裁ち切りそば 一眞坊」さん。2013年1月12日に古市駅からほど近い住山地区からこちらへ移転オープンされました。
お店を訪れると、茅葺屋根のお店の周りに広がる落ち着いた雰囲気のお庭や、店内の美しい家具、お花などが出迎えてくれ、それらの調和がさらにお蕎麦の美味しさを引き立ててくれます。
今回こちらで、ご主人おすすめのもりそばと鴨ごはん「一姫(ひとひめ)」を頂きました。お蕎麦は白っぽく少し透き通った見た目も美しく、弾力のある特徴的な舌触り。お蕎麦が透き通っているのには理由があります。通常は、そばの実を覆う殻も一緒に粉にすることで黒っぽくなります。しかし、一眞坊さんでは緑がかった白い果肉部分のみを用いるために、「丸抜き」という製法で黒い殻を取り除いた後、それを石臼により自家製粉するため、このような透きとおった色合いになるそうです。
そして、一眞坊さん最大の特徴であるお蕎麦の長さは、なんと80cmもあります。これはご主人の長年の経験から生み出された手法であり、蕎麦生地を折りたたまず、ご主人が選びぬいた丸みのある特徴的な包丁で、繊細かつ豪快に一気に同じ幅に切っていきます。とても手間のかかることなのですが、ご主人曰く、これにより蕎麦の断面を傷めずに美味しい蕎麦ができるそうです。「蕎麦に限りませんが料理は、切り方によって味が全然違います。」とご主人。蕎麦に対する情熱をひしひしと感じました。
 静かなお蕎麦屋さんに流れる、お蕎麦に対する情熱を皆さんも感じてください。


住所:兵庫県篠山市今田町釜屋29-2 →google mapでみる
電話:079-506-3956
営業時間:11:00~15:00(売り入れ次第終了)
定休日:毎月曜日 (祝日の場合は営業、翌日に振替休業)
駐車場:あり
ホームページ:http://www.eonet.ne.jp/~issinbou/


一裁一裁、蕎麦の細胞が無理なく切れる姿を想像しながら切るのだそう。武士を彷彿とさせる鋭い眼光。

切りたての蕎麦にはどことなく神聖さが漂っていました。

果肉の色に似て、少し青緑がかった白っぽいお蕎麦。風味と弾力が特徴的。

鴨肉や蕎麦の実が入った炊き込みご飯「一姫(ひとひめ)」

手前に見えるのが丸抜き後の蕎麦の実。奥に見えるのが殻のついた状態の蕎麦の実。

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2013-10-18 | Posted in 食べるとこNo Comments »