個性ムンムン展

開放的なエントランスを抜けると、地元立杭の作家市野雅彦さんの代表作が迎えてくれます。市野雅彦『響き2012』2012年
市野雅彦『響き 2012』2012年


特別展:「アイデンティティとオリジナリティー現代陶芸新収蔵品展ー」

 2014年7/5から開催中の特別展「アイデンティティとオリジナリティ」。テーマがカタカナで、難しい印象を受けるかもしれません。しかしその内容は、作家自身がどのような生い立ちで、どのような経験をしてきたかというアイデンティティ(本質的な部分)が、作品のオリジナリティ(独創性)に少なからず影響を及ぼしているという、比較的分かりやすく興味深いものになっています。
 やきものは時代とともに移り変わり、現代ではうつわはもとより、用途を持たない造形作品にまで及ぶようになっています。今回の企画展は、造形的に美しい作品が多数登場している戦後を中心に、活躍されている36名の84作品を紹介しています。
 産地との関わり合いから生まれたやきものや外部の技術を取り入れたやきものなど、4つのテーマ毎にブースが分かれていますので、観覧する時に分かりやすくなっていると思います。各々の作家の生い立ちとその作品がどのようにして出来あがったのか?略歴を同時にご覧頂けるようになっていますので、作品と照らし合わせつつ、アイデンティティとオリジナリティを紐とき、陶芸の多彩な表現と魅力をご覧下さい。
 過去2年間にコレクションとなった作品をはじめ、未公開の作品も多数ご紹介。作品のほとんどがオリジナリティの塊と言っても過言ではない、そんな個性ムンムンの作品が並んでいますので必見です。また、特別展開催期間中は、美術館の学芸員によるギャラリートークの他、出品者の1人である須浜智子さんに学ぶ「夏休みワークショップ」も開催されますので、この貴重な機会をお見逃しなく!


会場:兵庫陶芸美術館 →google mapでみる
電話:079-597-3961
会期:2014年7月5日(土)~8月24日(日)
観覧料:一般600円、大学生500円、高校生300円、中学生以下無料(17時以降に観覧される場合には、夜間割引料金になります。)
開館時間:〈4月〜10月〉10:00~19:00(但し、金曜日は10:00〜21:00)※入館は閉館時間の30分前まで
休館日:月曜日 ※ただし7/21(月)は開館、翌7/22(火)は休館
駐車場:58台(無料)
ホームページ:特別展のページはこちら
 
夏休みワークショップ
①:須浜智子さんに学ぶ!陶板に自分の世界を作ろう。
日時:8月9日(土)13時30分〜 対象:小・中学生および保護者
事前申し込み制(有料)20名定員。(応募者多数の場合は抽選)
会場:美術館エントランス棟1F工房  ※応募〆切は7/23(水)
 
夏休みワークショップ
②:須浜智子氏と一緒にペーパーウェイトを作ろう!
日時:8月23日(土)13時00分〜 対象:高校生以上の方
事前申し込み制(有料)20名定員。(応募者多数の場合は抽選)
会場:美術館エントランス棟1F工房  ※応募〆切は8/5(水)
 
同時開催テーマ展:丹波今昔物語(Part1)
会期:3月4日(火)~9月15日(月・祝)


「彩釉磁器」の技術で人間国宝にも認定された故三代徳田八十吉の作品。特徴的な深い群青色と虹色のように広がらんとする鮮やかな色彩のコントラストが美しい。三代徳田八十吉『耀彩大皿・華芯』2003年
三代徳田八十吉『耀彩大皿・華芯』2003年

幾重にも折り重なる色彩のグラデーションが美しくもあり、見る者をどこか不安にさせる宮下善爾氏の作品。宮下善爾『予兆』2010年
宮下善爾『予兆』2010年

近づいてみると折り重なりの細やかさと釉薬のきらめきがよくわかり、一瞬これが陶器であることを忘れてしまいます。宮下善爾『予兆』2010年(寄り)
宮下善爾『予兆』2010年(部分)

象嵌技法で描かれたユーモラスにして繊細な二匹の箱ふぐ。今井政之氏の作品。今井政之『象嵌彩窯変 箱ふぐの抱擁 花壺』2011年
今井政之『象嵌彩窯変 箱ふぐの抱擁 花壺』2011年

遠くからみたら本物のダンボール箱にしか見えない三島喜美代氏の作品。「破れる陶器を作りたい」と一連の作品群を制作されたそう。三島喜美代(上)『Box F-5』1973年/(下)『Box F-4』1974年
三島喜美代(上)『Box F-5』1973年/(下)『Box F-4』1974年

地元兵庫県在住の作家須浜智子氏の作品群。須浜さんを講師に招いたワークショップも開催されます。(手前より)須浜智子『凸の実』2012年/『凹の殻』2012年/『ダブル・ムーン』2006年/『株』2006年/『Untitled』2006年
(手前より)須浜智子『凸の実』2012年/『凹の殻』2012年/『ダブル・ムーン』2006年/『株』2006年/『Untitled』2006年

なめらかな質感と優しい透明感のある色彩が特徴的。ペーパーウェイトを作るワークショップでは、須浜さんが調合した釉薬を用いる予定です。須浜智子『Untitled』2006年
須浜智子『Untitled』2006年

 


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2014-07-11 | Posted in 観るとこNo Comments »