猫が見守る窯元

機械轆轤と呼ばれる手法で擂鉢の型を作っていきます。刃の当て具合によって厚みを調整。熟練の感覚を必要とします。


茶陶 まるか窯
 
 円の中に「か」の文字が書かれた大きな看板が掲げられ、植木鉢などがお店の周りにずらっと並ぶこちらのお店を訪れると、なんとも可愛らしい猫のシルエットいりのカップが目に飛び込んできました。そのポップなデザインから最近作られたのかと思いきや、なんと40年も前からあることを聞き驚きました。今回は、そんな猫達が見守る「まるか窯」さんをご紹介致します。
 まるか窯の窯主は5代目市野年彦(いちのとしひこ)さんです。その名前の由来は先代の市野勝助(いちのかつすけ)さんの「か」の字からとったものだそうです。
 今回の取材ではすり鉢を作成しているところを見せて頂きました。まずはじめに、型ごとろくろにセットしてろくろを回し成形する「型づくり」というものを見せて頂きました。型ににぎり拳大の陶土を入れ、手で型に沿うように押し広げていきます。その後、鉄のへらのようなものを上から押し当てて厚みを均一にしていきます。その作業は手際よく次々と同じ形のものが出来上がっていきます。次に、その器の内側に放射状のぎざぎざの溝を掘る作業。外から内側に向かって弧を描いたのこぎりの刃のようなもので、溝の継ぎ目がちょうど中心にくるよう器用に溝をいれていきます。この道具はおじいさんお手製のもので、現在も大切に使われています。 それを型のまま数10分置いておきます。これは型の石膏が水分を吸ってくれ、型からはがしやすくする為。最後にろくろを回しふちを整えて成形作業が終了です。年彦さんの手際よくされるその姿は圧巻でした。
 陶芸教室で陶芸体験もでき、手びねりやろくろでの作品づくりを楽しむことができます。陶芸教室は広く、またギャラリーの2階にあるので見晴らしもよく、今田の山々を見渡すことができます。陶芸教室で作られた作品は、穴窯で焼くこともあり、自然釉特有の風合いを味わうことができ、貴重な体験ができます。
 毎日使う食器や花器、お茶道具、植木鉢、また表札も作っておられ、日々使う器を使いやすく温かいものになるように心がけて作陶されているまるか窯さん。気になられた方はお気軽にまるか窯さんへお越し下さいませ。


住所:篠山市今田町上立杭7-3 →google mapでみる
電話:079-597-2640
定休日:火曜日
駐車場:10台(バス可)

窯主の市野年彦さん。何気なくされているようですが、手先の微妙な感覚が物を言います。

手製の櫛目を使って描かれた美しい抽象文様。

擂鉢の仕上げの工程。親指でくっと押して口をつけます。

なんと40年も昔から定番となっている猫の絵柄。

施す釉薬の違いによって様々な種類の擂鉢が。

なんと40年も昔から定番となっている猫の絵柄。

屋号の前に付く「茶陶」の文字が表すように、お茶関係の作品も数多く見受けられます。

まるか窯があるのは立杭の真ん中辺り。注意していないと通り過ぎてしまうので要注意です。

 


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2015-02-26 | Posted in 買えるとこNo Comments »